2011/11/11現在：武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻４年。■大学入学以後の流れ【平面絵画→廃品を使用した立体彫刻やインスタレーション→手書きアニメーション（現在２年間をかけて進行中、私自身は作画監督、キャラクターデザインを担当。2012/1に発表予定）→廃材を使用した家具】
■ファインアートから家具に移行した理由
【私は、絵が好きと言う事がきっかけに大学に入学してから、平面から、今の作風の原型となる廃材を使用した立体作品に移行していき、美術というジャンルでものづくりをしていくつもりでした。
色や造形が好きで、作品のビジュアルのみにこだわり続け、作品を制作してきましたが、その結果、自分が中身が空っぽな作品を作っていることに気づきました。
美術で伝えたい思いや、叫びが無い。
私の作品には、３年を通して描いてきた美術作家像の核となる部分が欠落していたのです。それに、その頃から私は美術をどこか遠いものだと考えるようになっていました。興味があるのは美術ではないと。
私が今まで全力を注いできたのは、物をつくるということ。それそのもののことだ。
そこで私は考えました。どうしたら、自分の作りたいものが活躍できるのか。
自分には叫びや思いこそいまはまだ無いが、作りたい気持ちと、３年を通して磨いてきた物の選び方や、色の選び方がある。
美術が遠いなら、身近における分かりやすくて、すぐに使えるものを作ろう。
そして私は、廃材を使用するスタンスはそのまま引き継ぎ、立体彫刻ではなく、家具を製作するいまの作風になりました。】